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2014年02月16日

飯盒

飯盒の歴史は浅く、起源はヨーロッパだと思われます、1886年のアルミニウムの発見、軽量かつ量産も可能になった事から、携帯を前提とした野外用の調理器具として飯盒が用いられるようになった様で、十九世紀末のドイツ軍で現在のスイス式と同様の物が使われていました。

日本では明治維新後に徳川慶喜公が自宅で飯盒炊爨を楽しんだという記録があるので、洋式軍装導入と同時に飯盒も入ってきたのではないかと思われます。

1932年9月のドイツ国防軍兵士。
飯盒
何食ってるんでしょう?パスタ?

どうも日本人には、飯盒=米なんで、調子狂います。

1918年当時のドイツ軍装備、日本軍も同じ様な形、同じ様な付け方してますね。
飯盒

ドイツ軍の飯盒。
金具を使う事によって、三つの器を同時に調理出来、蓋の器と金具を独立して使う事によってフライパンとしても使えます。
まさに携帯用万能調理器具。
飯盒
飯盒は調理する事も考えられていますが、食器としての役割や時にはバケツとしても使われた様です。

現在このおなじみの形の飯盒はスイス式飯盒と呼ばれています
飯盒
スイス軍の飯盒。ドイツの物と同じ仕様ですね。

この形の理由は装備に装着して持ち運ぶ時に都合が良いのと、並べて火にかけた時に幅を小さく取れ、薪を節約出来る事であります。

話が遠くに行っていましたが、ここでチェコスロバキア軍の飯盒に引き戻そうと思います。

チェコスロバキア軍で1940年代から1989年に使われた丸形飯盒です。
飯盒
独自設計の多いチェコスロバキア軍の装備、何とも愛らしい。

丸形飯盒の利点はコンパクトさ、壊れにくさ、洗浄の容易さが上げられます。
確かにスイス型は洗いにくいですね。

飯盒は英語でMesstin食事+缶の意味、チェコ語でEšus、エスス、炊くはKuchař、クチャー。(上にボッチが付いてる所は強く発音)
飯盒炊爨とは物々しい単語でございますので、エススクチャーなんて言ってみましょう。

鍋大小に、大鍋の蓋がお皿になります、機能的ですね。
飯盒

チェコスロバキア軍1965~67年と思われる写真。
飯盒
ご飯食ってたんでしょうか、VZ.58も転がして、何とも羨ましい。何食ってたんでしょうね

やはり僕としても実際に使ってみたいと言う事になりまして、自宅で飯盒炊爨してみました。
飯盒
適当に米少々。

水加減は鍋で炊く時は手を入れて測りますが、今回は手が入らないので、適当。
飯盒
米に対して水が1.3倍と言われてますので、大体見た感じ米の倍の水かさがあれば大丈夫でしょう。

最初は強火で、吹いたら弱火で10分程、その後火を止めてふかします(この蒸かしが重要)
飯盒
美味しく炊けました。
飯盒
どうも炊飯器より鍋で炊いた方が簡単で美味しい様な気がします。

アルミ鍋が体に悪いとの話は高級ステンレス鍋の販売業者の嘘から始まった都市伝説みたいです。

ご飯だけでは淋しいので、小さい鍋でハンバーグ焼きました。
飯盒

それだけでは粗末すぎるので納豆を付け、箸でいただきました。
飯盒

どうしても食生活は日本人ポイですね、次はパスタでも茹でてみます。















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飯盒
Posted by 飯盒 at 2019年01月23日 17:04
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Posted by 津曲裕次、成山裕治 at 2019年01月23日 17:07
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